10番目の子ども

2006年12月11日
17時頃、仕事を終えて
帰る前にコーヒーでも・・・と控え室で一口飲んだところで
訪問者あり。
私の10番目と12番目の子どもでした。

10番目の子は、とても思慮深いんだけど自己表現が苦手な子。
10番目の子の元気がない様子を見て
12番目の子が学校に連れてきてくれたようです。
私も気になっていたので連れて来てくれてよかった。
面倒見のいい、姉御肌の12番目の子に感謝。

10番目の子は超多忙な外科病棟に就職しました。
外科看護は彼女の希望。
でも、彼女はとても優しくゆったりとした子なのです。
ハッキリ言って外科より内科向き。
大丈夫かなあと心配していたのですが
案の定、外科の早い流れに取り残されてしまい
外来勤務に回されてしまいました。

それでも外科病棟に帰してほしいと言っていた彼女ですが
病棟師長に「うちにはいらない」とやんわり言われてしまったそうです。
病棟に戻りたいなら内科を希望しなさいとも言われたようです。

病棟は修羅場です。
病棟はすぐにモノになる即戦力を求めます。
それもわかるし当然だと思います。

でも、看護学校の3年間で学ぶ内容には限度があります。
看護学校は看護基礎教育ですから。
やはり実践の中で本当の看護を
身に付けていかなければならないのです。

10番目の子はじっくり考えて動くタイプ。
時間はかかるけどその分、グンと伸びるのです。
でも、臨床の場はそれを待ってはくれない。
一日も早く一人前になってバリバリと働いて欲しいんですよね。
それは、患者さんやご家族からしても当然のことでしょう。

ですが!
少し待ってやってほしいなと思うのです。
後輩を育てようという優しい土壌を持って欲しいです。

しかし、現行の制度では限界があると思います。
やはり、医師のように看護師も
学校卒業後にスタッフの人数には加算しないで働く形、
いわゆる医師で言う研修医のような立場の期間が必要だと思います。
医師のように2年とは言いませんが、せめて1年、半年でも。
看護師も医師と同様、人命を守る仕事なのですから
国も少し、そのあたりに予算を割いて欲しい・・・


外科看護にこだわっていた10番目の子ですが
あなたの良さを活かせる場所は他にもありそうだよと話しました。
頑張りたいという思いが自分自身に目隠しをすることもあるから
少し客観的に言わせて貰うとね・・・って。

そんな話しをしていたら
彼女が納得した時に見せる表情を久々に見せてくれました。
あ、大丈夫だなと直感的に思いました。

たぶん、自分に合った場所で頑張ってくれるでしょう。

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